関大生の受験体験記

女子特別入試の合格体験談

清水 千尋 さんシステム理工学部 グリーンエレクトロニクス工学科 1年次生
(北海道/藤女子高校出身)

2026年度取材

関西大学 システム理工学部 グリーンエレクトロニクス工学科へ出願を決めた理由を教えてください。

人と環境の未来を支える、省電力や持続可能な社会に貢献するための技術を学びたい。

父がロボット制作に関わる仕事をしていた影響で、幼いころから機械やプログラミングに触れる機会が多く、将来は理工系分野を学びたいと考えていました。また、祖父の介護が必要になったことをきっかけに、家族だけで支える難しさを実感し、ロボットがあれば介護者の負担を軽減できるのではないかと考えるようになりました。そこから、将来はAIを活用した家庭用介護ロボットの開発に携わりたいと思うようになりました。

家庭用介護ロボットの開発をめざす上で、ロボットには高度な機能だけでなく、長時間にわたり安定して稼働できることも求められます。そのためには、状況に応じて対応できるAI技術に加え、そのもととなる半導体の省電力技術も欠かせないと考えました。高校時代には、Blue Earth Project(※)という活動にも取り組み、環境問題への関心も高まりました。省電力技術や環境負荷の低減について学びたいという想いも強くなり、大学では理工系の学びと環境への視点を両方学びたいと考えるようになりました。

また、大学選びでは、小学生のころから行っているダブルダッチを続けられる環境を重視していました。関西大学では、ダブルダッチのサークルがあるほか、理系学部と文系学部の学生が同じキャンパスで学べる環境にも魅力を感じました。中でもシステム理工学部は、情報・電子・機械など幅広い工学系分野を学べる点に惹かれました。その中で、自分の目標や関心と最も重なったのが、2026年4月に新設されたグリーンエレクトロニクス工学科でした。半導体の低電力化や環境にやさしい新技術について学べるグリーンエレクトロニクス工学科は、介護ロボットの開発という将来の目標と、環境への想いの両方を実現できる学びの場だと感じ、出願を決めました。 Blue Earth Project:環境問題やSDGsについて学び、実践するプロジェクト。

清水さんの受験スケジュール

  • START

  • 高校3年生 6月

    • 関西大学 システム理工学部 グリーンエレクトロニクス工学科を第一志望に決める。
  • 高校3年生 8月

    • 関西大学のオープンキャンパスに参加。
  • 高校3年生
    9〜10月

    • LIVE入試説明会に参加し、「女子特別入試」を知る。
    • 女子特別入試の「志願者調書」を書き始める。
  • 高校3年生
    10月〜11月

    • 書類出願。
    • 筆記試験と面接対策を始める。
  • 高校3年生 11月

    • 女子特別入試 本番!
    • 女子特別入試で関西大学 システム理工学部 グリーンエレクトロニクス工学科に合格!

どうして女子特別入試で受験しようと思ったのですか?

学びたい気持ちと活動経験を、自分の言葉で伝えられる入試。

当初は総合型選抜 AO入試での受験を考え、高校3年生の8月に関西大学のオープンキャンパスに参加しました。しかし、総合型選抜 AO入試の入試説明を詳しく聞く中で、評定平均値などの出願条件をクリアできるか不安がありました。女子特別入試を知ったのは、その後10月に参加した関西大学のLIVE入試説明会(オンライン開催)です。

女子特別入試は、評定平均値を出願条件に定めておらず、数Ⅲ・数C、物理を履修していることが条件であり、書類選考・筆記試験・面接を通して総合的に評価される入試です。この入試方式なら、Blue Earth Projectの取り組みや、小学生のころから続けていたダブルダッチでの活動で培った自らの力を生かしながら、この学科で学びたいという想いを自分の言葉で伝えられると感じました。募集人数が少ない点には不安もありましたが、とにかく挑戦してみたいと思い、受験を決めました。

第1次選考の書類選考ではどのような対策を行いましたか?

過去の経験を、将来の学びや目標に結びつけることを意識。

これまでの経験と、大学で学びたいことを結びつけて書くことを意識しました。例えば、ダブルダッチでリーダーを務めた経験を、大学でのグループワークにどう生かせるかをまとめたり、Blue Earth Projectでの活動を通して、環境問題や保全活動への関心が高まったことを書きました。

また、志望理由では、祖父の介護を通して感じた課題や、将来実現したいことを整理しながら、「なぜグリーンエレクトロニクス工学科で学びたいのか」が伝わるよう意識しました。AIを活用した家庭用介護ロボットの開発という目標と、半導体の低電力化や環境負荷の低減といった学びを結び付け、自分の経験から将来の目標につながる流れになるよう工夫しました。

自分の想いを文章でまとめることには苦労しました。話の流れがわかりづらい部分もあったため、高校の先生に何度も添削していただきました。締め切りが近づいてからは、父にも読んでもらい、内容がしっかり伝わるか相談しながら仕上げていきました。

第2次選考の筆記試験と面接はどのような対策を行いましたか?

出題傾向を把握し、想いをきちんと話せるよう入念に対策。

筆記試験と面接の対策は、書類提出後から本格的に始めました。筆記試験では、関西大学入学試験情報総合サイト「Kan-Dai Web」に掲載されていた別学科の女子特別入試の過去問題を何度も解き、出題傾向を確認しました。数学は確率や積分などの範囲を中心に、学校の教材も使いながら重点的に勉強しました。物理は苦手意識があったため、基礎レベルの問題集から始め、少しずつ難易度を上げていくようにしました。

面接対策では、回答を丸暗記するのではなく「何を伝えたいのか」を整理しておき、文章はその場で考え、答える練習をしていました。父に面接官役をお願いし、質問に対して簡潔に答えることを意識しながら、答えの内容にずれがないかどうかも確認しました。また、意図的に質問の仕方を変えてもらうことで、伝えたいことをどのような切り口からでも話せるように準備しました。志願者調書に書いた内容については、自分の言葉で具体的に説明できるよう練習を繰り返しました。

入試本番では、数学で計算ミスをしてしまい、予定以上に時間を使ったため、時間配分や問題を解く順番を事前に考えておくことの大切さを実感しました。面接では緊張もありましたが、完璧な回答をしようとするよりも、面接官との対話を意識しながら、落ち着いて自分の考えや経験を素直に伝えるよう努めました。

入試を振り返ると、書類選考と面接のどちらも、特別なことをするより、志望理由や将来の目標について自分の言葉で想いを伝えられるよう準備しておくことが大切だと感じています。合格を知った時は父も喜んでくれて、大きな達成感と安心感がありました。

関西大学で今、頑張っていることを教えてください。

新学科ならではの、最先端の学びに触れられる環境。

入学して特に興味をもっているのは、「グリーンエレクトロニクス概論」の授業です。学科の先生方がそれぞれ専門分野について講義してくださり、半導体や環境技術など、さまざまなテーマに触れられるため、毎回新しい学びがあります。

今後は、半導体の製造で使われる「クリーンルーム」での実習も楽しみにしています。入学前から、新しく設置されたことを知っており「いつか自分もクリーンルームで実験してみたい」と思っていました。これから半導体づくりや実験に関わる機会が増えていく中で、実践的な学びを通して理解を深められることに期待しています。

また、現在はKU I-Houseという国際学生寮で生活しています。学科内の友達だけでなく、留学生の友達もでき、これからダブルダッチのサークルの活動も本格化していくため、大学生活がより充実していくと感じています。

卒業後の進路はまだ模索している段階ですが、まずはしっかりと単位を取得していきたいです。将来的には、グリーンエレクトロニクス工学科で学んだことを生かし、AIを活用した家庭用介護ロボットの開発に携わっていきたいです。

受験勉強を頑張る、高校生にメッセージ

「自分には難しいかも」と決めつけず、まずは挑戦を。

システム理工学部の女子特別入試は、出願条件に評定平均値の設定がなく、自分の経験や学びたいという想いを総合的に評価してもらえる入試です。数Ⅲ・数Cや物理の履修など条件はありますが、「理工系分野に挑戦したい」という思いがある人にとって、大きなチャンスになります。

面接に不安を感じる人もいるかもしれません。しかし、しっかり準備を重ねて実際に挑戦してみると、自分の想いをきちんと伝えられると感じました。だからこそ、「難しそう」「自分には無理かもしれない」と決めつけず、まずは挑戦して、チャンスをつかんでほしいです。

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