関大生の受験体験記

公募制推薦入試の合格体験談

浦本 真帆 さん環境都市工学部 都市システム工学科
1年次生(熊本/熊本県立第二高校出身)

2025年度取材

関西大学 環境都市工学部へ出願を決めた理由を教えてください。

この研究室で学びたい。だから、チャンスは一つでも多く。

高校2年生の夏頃までは、漠然と地元の大学に進もうと思っていました。しかし、「県外にも目を向けてみては」という担任の先生の勧めをきっかけに、九州から遠すぎず温かい雰囲気だと感じていた関西圏の大学を検討し始めました。高校1年生の頃は建築士に憧れていましたが、次第に家づくりではなく「まちづくり」へ関心が移っていったため、「都市開発」や「防災対策」を学部選びの軸にしました。そうして出会ったのが関西大学の環境都市工学部 都市システム工学科で、さらに深く調べる中で飛田哲男教授による「地震と地盤の関係性」の研究に強く心を動かされました。

防災対策への関心の背景には、小学校4年生の時に経験した熊本地震があります。「飛田教授の地盤防災工学研究室で、災害の被害を軽減する知識を学びたい」と決心し、詳しく入試方法を調べると一般入試以外に公募制推薦入試があることを知りました。チャンスは一つでも多い方が良いと考え、公募制推薦入試にも挑戦することを決めました。両親も「そこまで行きたい学部があるなら」と、関西大学への進学を応援してくれました。

浦本さんの受験スケジュール

  • START

  • 高校2年生 夏

    • 漠然と地元の大学に進学しようと思っていたところ、担任の先生に県外の大学にも広く目を向けることを勧められる。
  • 高校2年生 秋

    • 受験を意識した勉強を始める。
  • 高校3年生 4月

    • 関西大学 環境都市工学部 都市システム工学科の飛田哲男教授の研究に強く興味を持ち、公募制推薦入試と一般入試で受験することを決める。
    • 一般入試に合格するための基礎固めに集中する。
  • 高校3年生 8月

    • 関西大学の過去問題に取り組み始める。
  • 高校3年生 9月

    • 一般入試の勉強を続けながら、公募制推薦入試の対策を始める。志望理由書では行きたい学部や研究室を深掘りし、面接では質問にその場で考えて答える練習を重視。
  • 高校3年生 11月

    • 必要書類を提出。
    • 公募制推薦入試を受験。
    • 公募制推薦入試で、環境都市工学部 都市システム工学科に合格!

総合問題はどんな対策を行いましたか?

一般入試で通用する力を磨きつつ、公募制推薦入試の傾向に沿った対策も両立。

まずは一般入試で通用する学力を身につけることが大事だと考え、高校3年生の1学期は英語・数学・物理の基礎固めに集中し、夏休みから関西大学の一般入試の過去問題に取り組みました。本格的に公募制推薦入試の対策を始めたのは9月頃です。公募制推薦入試の総合問題の過去問題は1年分しか公開されていないので、学校や塾の先生方の協力のもと傾向を分析して、形式や難易度の近い問題を探して演習を重ねました。小論文については、他大学の都市工学系の過去問題に取り組んで担任の先生に添削してもらったほか、最新ニュースをチェックして、テーマになりそうなキーワードや事例を深掘りして備えました。
また、時間配分も意識して、比較的得意な英語は短めに、物理や数学に多めに時間をあてた上で、なるべく早く終わらせて小論文に取り掛かれるようにしようと考えました。限られた時間内で文章を書けるように、小論文は構成を意識して書く練習も繰り返しました。

志望理由書と面接はどんな対策を行いましたか?

「なぜ」を深く突き詰める。
面接は、丸暗記せずその場で考える練習を。

志望理由書は、8月後半から書き始め、10月末まで何度も学校の先生方に添削していただきました。特に難しかったのは、「なぜこの研究室で学びたいのか」「研究のどこに魅力を感じたのか」を深く掘り下げて伝えることでした。そこで改めて自分自身と向き合う時間をつくり、思いを言葉にして文章に反映させていきました。将来の夢について書く「志望理由書Ⅱ」では、理想だけではなく、学部でどんな力を身につけてどう目標につなげたいのかを意識して書きました。担任の先生をはじめ、学年主任や進路指導の先生にも見ていただき、異なる視点からアドバイスを受けることで、誰が読んでも納得してもらえる内容をめざしました。

面接は、答えを丸暗記すると、予想外の質問が来た時に頭が真っ白になってしまう不安があったので、ある程度の要点だけ決め、あとは質問に対してその場で考えて答える、ということを大切にしました。相手に分かりやすく伝えるため、話す速度や表情、目線、声の大きさなどにも気をつけました。口頭試問については、数学の先生に問題を出していただいたり、総合問題の勉強中に解答までの過程を声に出して論理的に説明する練習をしたりして対策しました。

試験前日から合格発表までのことを教えてください。

心を落ち着かせて、目の前に集中。
試験後も一般入試を見据えて。

これまでの自分の努力を信じて、試験前日は無理に詰め込まず、気持ちを整えるために下見を兼ねて関西大学のキャンパスを訪れました。「ここに通いたい」という思いがいっそう強まり、本番への気持ちも引き締まりました。当日は緊張や心細さがあったものの、友達からの応援メッセージや教科書を見返して心を落ち着けました。総合問題では終了間際にミスに気づいて落ち込みましたが、気持ちを切り替えて面接に臨みました。面接では学部を調べていた時にホームページで見ていた先生方と直接お話しできたことが嬉しく、結果がどうであっても貴重な経験だと思えました。

合格発表までの間も、気を抜かずに一般入試の勉強を続けていました。公募制推薦入試はあくまでチャンスを広げるための挑戦と考えていたので、9月に公募制推薦入試の対策を始めてからも、一般入試対策は常に並行して取り組んでいました。一般入試の勉強によって公募制推薦入試の英語の長文を読む力が鍛えられるなど、相乗効果もありました。

関西大学で今、頑張っていることを教えてください。

目標の研究室で学び、街の防災対策に携わる公務員をめざしたい。

関西大学の授業は英語や数学などの専門外の科目も含め、どの授業も新鮮でおもしろく、特に関心のあった都市システム工学の授業は、毎回刺激を受けながら取り組んでいます。県外での暮らしにはまだ慣れない部分もありますが、周りの学生は意識が高くて温かい人ばかりで、「自分もこの仲間たちと一緒に頑張って学んでいきたい」と励みになっています。学業以外ではスキーサークルに入り、高校時代から続けているアルペンスキーの練習にも参加して国体出場をめざすなど、学業と両立しながら大学生活も充実させていきたいです。

3年次からは都市インフラ設計コースに進み、目標としていた飛田教授の研究室で地盤工学について学びを深めたいと考えています。そして将来は、地元の熊本か関西で公務員になり、街全体の防災対策やインフラ整備に携わることが、実現させたい私の夢です。

受験勉強を頑張る、高校生へメッセージ

公募制推薦入試への挑戦が、関西大学への思いを強くする。

公募制推薦入試では、周りが一般入試の勉強を進めている間に、志望理由書や面接対策に時間をかけることになるので、焦りや不安を感じることがあるかもしれません。私自身も、志望理由書に苦戦した10月が一番つらい時期でした。ですが、公募制推薦入試で「自分の思いを言葉にして伝える」経験が、関西大学に行きたいという思いをより一層強くしてくれました。皆さんもその思いを糧に、行きたい学部をめざして最後まで諦めずに頑張ってください!

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