関西大学 システム理工学部へ出願を決めた理由を教えてください。
物理の先生になりたい。
夢を叶えるための
母が学校の先生をしていたこともあり、教師になることが小さい頃からの夢でした。物理の授業を聞いたり問題を解いたりすることが楽しく、物理の先生になりたいと思うようになりました。高校3年生の部活動を引退して志望校を検討していた時に、関西大学 システム理工学部 物理・応用物理学科に「物理教育研究室」があることをWebサイトで知りました。またこの科では教育について深く理解する教員を養成するための「教職サポートシステム」があり、さらに、関西大学内にも「教職支援センター」があるなど、教師になるための支援制度が充実している点に非常に興味を持ちました。
入試方式を検討するなかで、一般入試しか受験方法はないと思っていましたが、高校の先生から関西大学には公募制推薦入試があることを教えてもらいました。募集人員が少ないので難しいのではないかと初めはためらいました。しかし、3年間努力してきた評定を生かすことができ、受験の機会が増えるならやって損はないと考え、挑戦することにしました。

志望理由書と総合問題はどんな対策を行いましたか?
過去問題と類似する演習問題や
志望理由書に取り掛かったのは9月頃です。まずは自分で書いてみて担任の先生に添削してもらいブラッシュアップしていきました。気をつけたポイントは、具体的に書くことと読んだ人に内容がきちんと伝わることです。先生には「この部分とこの部分で言っていることが違っている」など指摘していただきました。面接も見据えて、自分の伝えたいことを明確にすることが大切だと思います。
総合問題の対策は、志望校を決めてからすぐに始めました。公募制推薦入試は、過去問題の情報が少ないため、高校の先生や塾の先生に相談し、類似する演習問題を出題いただき勉強を進めていきました。また、関西大学一般入試の英語・数学・物理の3教科の勉強もしました。関西大学の一般入試は基礎・基本が重視されているため、基礎固めをしておけば、総合問題の対策にも繋がると考え、勉強を進めました。
面接はどんな対策を行いましたか?
言いたいことを組み立て、

10月末から高校の先生や塾の先生に相談して、質問内容や問題を用意していただき、どのように答えるかを考え、面接練習を繰り返しました。入試要項に「口頭試問を含む」と書かれていたので、物理に関する現象(しくみ)を自分の言葉で説明できるように、教科書を読み返して内容をしっかりと理解するようにしました。気をつけたのは、結論に至るまで理由づけて話を組み立てることと、伝え方のバリエーションを持つことです。相手にきちんと伝わることが大切なので、筋を通して一文一文はなるべく短く話すことを意識しました。
森下さんの受験スケジュール
START
高校3年生 7月
- 部活動を引退後、志望校選びを開始。関西大学の公募制推薦入試を知り、総合問題の対策を開始。
高校3年生 9月
- 志望理由書の作成開始。具体的に書くことを意識。
高校3年生
10月- 面接の練習を開始。自分の考えが相手に伝わることを意識。
高校3年生
11月- 公募制推薦入試本番!
高校3年生
12月- 公募制推薦入試で関西大学システム理工学部に合格!
公募制推薦入試を受験して良かったことは?
その場で起きることへの

関西大学の公募制推薦入試は、筆記試験の結果だけで合否が出ない所が特徴です。高校時代に積み重ねてきた評定を使え、入学したい思いを書面や面接の場で自分の言葉で伝えることができる点が大きなメリットだと思います。その分、志望理由書や面接の対策は大変ですが、口頭試問の対策として理由づけして考えるようにしていたことが総合問題を解く時に生きるなど、一つひとつの対策が繋がって総合的に力をつけられていることを実感しました。
どのような問題が出るか予測するのが難しいので、いろいろな種類の問題を解いておくことが大切だと思います。公募制推薦入試を受験したことで、その場で起こったことに落ち着いて対応する力がつき、自信になりました。
関西大学で今、頑張っていることを教えてください。
大学物理の世界にワクワク。
物理を楽しんでもらえる先生を
物理の勉強を頑張っており、高校の時までとは違う大学物理の面白さを実感しています。一つの現象に対してさまざまな考え方や式があることや現象が起こる過程など、知らなかった世界を深く探究していくことにワクワクしています。勉強以外にも、友達と遊んだりサークルに入ったり、大学でしかできないことも楽しみたいと思っています。関西大学は文系と理系が同じキャンパス内にあるので、多くの方と関われるところも魅力だと感じます。
まだ入学して間もないですが、これから自らの物理の勉強と「教職サポートシステム」や「教職支援センター」を活用して、物理の分かりやすい伝え方や実験の仕方などを身につけていきたいです。将来は物理に苦手意識を持っている学生に、少しでも楽しく身近に思ってもらえるような教師になりたいと思います。

受験勉強を頑張る、高校生へメッセージ
学校の先生に相談して準備を。

公募制推薦入試は情報が少ない入試方法なので、不安や心配になることが多いと思います。一人で悩まずに学校の先生や塾の先生に相談して、できる限りの準備を尽くして頑張ってください!試験当日も緊張するかと思いますが、自分の力を最大限発揮できるようにリラックスして臨んでいただきたいです。