関大生の受験体験記

共通テスト利用入試(前期)合格体験談

松本 和佳 さん社会学部 社会学科
社会システムデザイン専攻
1年次生(愛知/南山高校出身)

2025年度取材

関西大学 社会学部へ出願を決めた理由を教えてください。

教師になる夢と、社会を多角的に捉える力が育つ場所。

教員になることが、中学生の頃から私の夢でした。中高時代、人と関わるのが苦手だったり、自分の気持ちを上手く表現できずに悩んでいたりする生徒たちと真剣に向き合う先生方の姿に憧れを抱きました。私もいつかは先生方のように生徒一人ひとりに寄り添える存在になりたいと考え、社会科が好きだったので、社会科の教員免許を取得しようと思うようになりました。

高校卒業後は実家を出るようにという親の方針と、話すことが好きな性格から、おしゃべり好きで明るい人が多いイメージのある大阪に行きたいと思い、第一志望に大阪の国公立大学を、併願先に関西大学を選びました。関西大学の名前は名古屋駅の交通広告を見て、以前から知っていましたが、学部を調べていくうちに、社会で日々起きている問題や現象について多角的に学べる社会学部に興味を持ちました。その中でも「社会システムデザイン専攻」は、幅広い分野を網羅していて、元々興味のあった行動経済学にも触れられる点に魅力を感じ、「ここでの学びを、社会科の教員になった時に生かしたい」という思いが強くなっていきました。

社会学部で「社会」の中学校教諭一種免許状を取得できるのは、社会学専攻・メディア専攻・社会システムデザイン専攻のみ。
「地理歴史」の高等学校教諭一種免許状を取得できるのは、社会学専攻・社会システムデザイン専攻のみ。

松本さんの受験スケジュール

  • START

  • 高校3年生 11月

    • 大阪の大学へ進学を決意。
    • 第一志望を国公立大学に決め、大学入学共通テストと二次試験の対策を始める。問題集の解説を丁寧に読み、解き方の理解を深めるようにした。
  • 高校3年生 1月

    • 関西大学 社会学部の共通テスト利用入試(併用・前期)、一般入試に出願。
    • 大学入学共通テスト本番!
    • 関西大学一般入試の対策。過去問題を解き、出題傾向を掴むよう心がけた。
  • 高校3年生 2月

    • 関西大学の一般入試、共通テスト利用入試(併用)本番!
    • 共通テスト利用入試(併用・前期)で、社会学部 社会学科 社会システムデザイン専攻に合格!

受験勉強はどのように進めましたか?

問題の解き方や勉強の進め方に、小さな工夫を。

学校や塾の勉強にきちんと取り組みながらも、習い事の演奏活動も真剣に続けていたため、本格的に受験勉強を始めたのは高校3年生の11月頃からでした。まずは、大学入学共通テストの6教科8科目と国公立大学の二次試験の対策に注力しました。模擬問題や過去問題を解き、ただ解答を見るだけでなく、解説内容を理解するよう意識。選択問題であれば、正しい選択肢の解答理由だけでなく、不正解の選択肢の理由をしっかりと確認し、知識を蓄積できるようにしました。新しい知識の重要箇所には線を引き、通学時の電車の中で繰り返し確認し、時間を有効活用。記述問題については、学校や塾の先生に添削していただきました。

1月は、目前に迫った大学入学共通テストの対策に集中。特に苦手だった英語には直前まで悩まされていましたが、自分なりの勉強法で対策しました。具体的には、好きな教科である社会や数学の勉強の合間に英語を挟むことで、気持ちを切り替えながら英単語を覚える。こうすることで英語への抵抗感を少しずつ減らし、集中力を持続できるようになりました。また、試験本番は時間との戦いでもあるため、少し考えて分からない問題は一旦飛ばして分かる問題を確実に解き、点数の取りこぼしをしないことも意識しました。

大学入学共通テスト後、関西大学の入試対策はどのように進めましたか?

関西大学ならではの、英語と国語の問題形式に苦戦。

大学入学共通テストを受験するなら「共通テスト利用入試」を活用したいと思っていたので、関西大学の入試は、一般入試だけでなく、共通テスト利用入試(併用・前期)も出願することを決めました。大学入学共通テストの本番では、得意な理数科目でつまずき悔しい思いをしましたが、国語の「近代以降の文章」としっかり対策してきた英語で良い点数を取ることができました。

関西大学の一般入試対策では、英語と国語の独特の形式を攻略しなければ、と思いました。英語は文整序問題が特徴的であり、国語は本文に傍線がなく選択肢も長文になっている点が大学入学共通テストと異なり、最初は苦戦しました。対策方法を模索する中で見つけたのが、関西大学の入学試験情報総合サイト「Kan-Dai web」に掲載されている「英語攻略チャート」でした。英語攻略チャートで、長文読解のコツや、文整序問題の解法などを掴んだ上で、過去問題で対策をすすめました。関大英語対策でつまずいている方には、オススメのコンテンツです。

共通テスト利用入試を受験して良かったことは?

得意科目を生かして合格を掴む、受験生の強い味方。

第一志望の国公立大学にはご縁がありませんでしたが、関西大学の共通テスト利用入試(併用・前期)で合格することができました。社会学部の共通テスト利用入試では、国語の範囲が「漢文が配点に含まれない」方式であることから、漢文で多く失点し、近代以降の文章と古文で高得点を取れていた私にとって大きな後押しになりました。

共通テスト利用入試は、学部によってさまざまな方式があり、傾斜配点方式により得意を生かすこともできれば、私のように「苦手科目を回避」することもできます。共通テスト利用入試(前期)は、大学の個別学力検査を受けずに出願できるので、大学入学共通テストを受験した人は出願しておくことで合格のチャンスが広がると思います。私自身、一般入試だけでは合格に届かず、大学入学共通テストを活用したことで関西大学に合格することができたので、おすすめしたい入試制度です。

関西大学で今、頑張っていることを教えてください。

広がる視野と充実した毎日が、夢への道を照らしてくれる。

関西大学に入学してから、毎日の授業が本当に楽しいです。社会システムデザイン専攻の授業はどれもおもしろくて、特に「社会システムデザイン総論」や「基礎研究」は、自分の好きな社会の話がどんどん飛び込んできて、聞いているだけでワクワクします。高校までの授業とは異なり、教授の独自の視点や研究内容を学べることも新鮮です。

教員免許の取得をめざしていますが、将来の幅を広げるために簿記3級やTOEIC®の勉強も始めました。入寮した吹田みらいキャンパス 国際学生寮「グローバルハウス」での生活も想像以上に楽しく、日常的にいろんな国の留学生と交流しています。関西大学で得たすべての経験を力にして、地元か大阪で中学校・高校の社会科教員になる道をめざしたいと思っています。

受験勉強を頑張る、高校生へメッセージ

無理せず自分のペースで、合格のチャンスを最大限に広げて。

受験勉強は大変ですが、私は心と身体の健康が何より大切だと思います。実際、勉強のストレスや睡眠不足、プレッシャーなどに苦しみ、体調を崩してしまった友達もいました。頑張ることは大事ですが、無理をしすぎず、自分のペースを大切にしてください。好きなことをする時間や、リフレッシュするひとときも、きっと勉強の効率につながると思います。そして、共通テスト利用入試の受験者としては、この入試方式を上手く活用して、合格のチャンスを広げて、合格を掴んでもらえることを願っています。

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