関西大学 社会学部へ出願を決めた理由を教えてください。
政治について幅広い視点から
選挙権を持つ年齢に近づいた高校2年生の頃、選挙について調べると若者の政治への関心度や投票率の低さが問題になっていることを知りました。法律や政治への関心が強まり、高校3年生の春に国立大学の法学部を第一志望に考えるようになりました。そして、高校3年生の夏に併願先の私立大学として高校の先生に薦めていただいたのが関西大学でした。関西大学の法学部は長い歴史があり、政治学・法学の両観点から学ぶことができことを知りましたが、関西大学についてパンフレットやWebサイトで調べるうちに、社会学部の社会システムデザイン専攻に興味を持つようになりました。社会学はもちろん、政治に関しても社会学的な視点や地域のシステムなど幅広い視点からアプローチできることを知り、志望しました。また、関西大学の社会学部は4専攻あり、所属していない3専攻の科目も履修できるので、政治をさらに多面的に深く学ぶことができると思ったことも決め手の1つです。高校でのさまざまな活動実績を生かすことができるAO入試での受験を決めましたが、進路の選択肢を広げておくために国立大学の受験対策も並行して進めることにしました。

第1次選考の書類選考ではどんな対策を行いましたか?
自分の経験と学びを書き出し、
部活動を引退した高校3年生の7月から、提出書類の準備を始めました。志望理由書は、高校時代に部員約60人が所属するバドミントン部の副部長をしてチームの底上げにつながる練習メニューを提案したこと。また、高校の課題研究の一環でカンボジアへフィールドワークに行き現地の若者に政治への関心をヒアリング調査したことなど、高校時代にやってきたことと得られた学びをすべて書き出して、それらが専攻の学びとどう繋がるかを意識して文章を書いていきました。専攻別課題レポートは、事前に周知される3つのテーマに関して書く内容を決めて、文献を読んだりデータや統計を見たり、実際に自分でヒアリング調査を行ったりして、構成や文章をまとめていきました。どれもまずは一旦自分で書いてから高校の先生に添削いただき、アドバイスをもらいながら3週間ほどかけて何度も修正して仕上げていきました。一般論を入れないで自分の考えを書くこと、文章の途中で内容がブレることなく話の筋が一貫しているかを意識しました。
第2次選考の面接はどんな対策を行いましたか?
友達と面接練習を観察しあう。
多くの気づきと大きな支えを

第1次選考を通過したいという願いも込めて、合否結果が出る一週間ほど前の9月末から面接対策を開始しました。同じ高校で他大学の総合型選抜を受験する友達と、先生との模擬面接の様子をお互いに観察して、良かった点や改善点をアドバイスしあいました。一方的に長く話し続けるというよりも、面接官の質問の意図に沿って会話を意識すると良いなど、自分の姿を客観的に見てもらうことで気づくことがたくさんありました。友達や先生からのアドバイスは、毎回録音・メモをして、次の日までには改善できているように家に帰って練習を重ねました。自分では気づけないことだけでなく友達の姿を見て参考になることも多く、何より孤独な受験期間に仲間と切磋琢磨できてモチベーションにもなりました。練習の甲斐もあって、面接当日は落ち着いて受け答えすることができたと思います。合格した時は本当に嬉しかったです。
大西さんの受験スケジュール
START
高校2年生
春〜- AO入試や推薦入試を意識して、部活動や高校独自の課題研究に励む。
高校3年生 春
- 志望校選びを開始。
高校3年生 7月
- 部活動を引退後、AO入試第1次選考の書類作成と、一般選抜の勉強を開始。
高校3年生
10月- 第1次選考の書類提出。AO入試第2次選考を見据えて面接対策を開始。
高校3年生
11月- AO入試で関西大学社会学部に合格!
AO入試と一般選抜の準備を、どのように両立していましたか?
やるべきことと優先順位を決め、

夏休みの間、家の近くの図書館で朝から夕方までAO入試第1次選考の提出書類の原稿作成を行い、家に帰って夕方から夜に一般選抜(主に大学入学共通テスト)の勉強をするというスケジュールで毎日進めていました。自分の体感としてAO入試対策と一般選抜の配分は、7:3の割合だったと思います。並行して準備をするのは正直に言って大変でしたが、もしAO入試対策だけに注力して合格できなかった場合、11月から一般選抜の受験勉強を開始することの方が大変になると感じて、その後の入試対策も疎かにしないように気をつけていました。自分の中でゴールを決めて、逆算して今自分が何をしなければならないかのTO DOリストを作って日々進めていました。
関西大学で今、頑張っていることを教えてください。
研究を深めるために資格取得に挑戦。
社会システムデザイン専攻の基礎科目を学びながら、さまざまな資格の取得にも目を向けています。現在特に頑張っているのはTOEIC®の勉強です。海外留学をして、他国の投票制度や人々の政治への関心を調査したいと思っています。パソコンソフトのスキルも身につけたいので、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)の資格取得も検討しています。入学して間もないですが、資格取得や留学など勉強への意欲を後押ししてくれる多種多様な制度が、関西大学は充実していると実感しています。恵まれた環境を最大限に活用して、自分の研究を深めていきたいです。

受験勉強を頑張る、高校生へメッセージ
AO入試で必要な力は、

AO入試は、高校時代に頑張ってきたことや入学したい気持ちを、文字や対面で直接大学に伝えることができる入試です。志望理由書やレポート作成にあたって「文章力がない」と苦手意識を持ったり、「面接は人前で話すのが緊張する」と思ったりする人が多いかもしれません。しかし、自分の経験や考えを自分の言葉で伝えることは、大学での授業や就職活動、社会に出た時にも必要になる力です。一般選抜だけでなく、自己推薦型の入試を検討している方には、良い機会になると前向きに捉えてぜひ挑戦してみてほしいと思います。受験勉強は大変で、途中で諦めたくなってしまうこともあるかと思いますが、どうか自分を信じて最後まで粘り強く頑張ってください。