関西大学で広がった選択肢、
深まった地元への思い。

四国電力株式会社
(四国電力送配電株式会社 出向)
冨田 龍郎法学部 法学政治学科 2013年3月卒業
香川
Q.1
今の仕事のやりがいを教えてください。

「電気は通って当たり前」を、維持する使命。

現在は、四国電力の送配電部門に所属し、四国エリア全体の電力の安定供給に関わる制度の設計、運用を担当しています。特に太陽光発電などの再生可能エネルギーの購入に携わり、家庭用の太陽光から大規模メガソーラーまで、お客様との契約や管理を行っています。

「電気は通って当たり前」をいかに持続するかが、私たちの大きな使命です。しかしながら、台風や地震が発生すれば電力供給が寸断し、停電してしまうことも少なくありません。少しでもリスクを取り除き、停電時にはグループ全体で早期復旧に向けて全力を注ぎます。四国内の最後の一軒まで電気を送り届けて感謝の声をいただいた時は安堵とともに、「当たり前」を守ることへのやりがいを感じます。

Q.2
地元で働こうと思われた理由は何ですか?

関西に出たことで、地元への意識が変わった。

大学卒業後の進路を考えた時、社会人として働くことだけでなく、その後の生活も含めて良い人生だったと思える場所にいたい。それをかなえられる場所が、私にとっては家族や馴染み深い環境がある地元でした。働き方だけでなく生き方も大切に考えましたね。就職活動を始めたころは、法学部だったこともあり法律系の仕事も検討しましたが、業界研究を進める中で生活基盤を支えるインフラ業界に興味を持つようになり、現在の仕事にたどり着きました。
社会人として地元に戻ってきてからは、電気を供給する会社の一員として、地元の人々の生活を支える立場となりました。家族や友達、よく行くお店の方などもお客様としての一面を持つことになり、これまでと街の見え方が大きく変わったことはおもしろいと感じています。また、関西で大学生活を過ごしたことで、地元と県外を比較でき、地元の街の見え方が変わりました。

Q.3
学生時代の取り組みで印象に残っていることは何ですか?

応援団、「KAISERS」。仲間との繋がりは財産。

法律に関する勉強がしたい、大阪に行きたいという気持ちが強く、法学部が有名な関西大学に進学を決めました。授業もおもしろかったのですが、私が学生生活で熱中したのは応援団としての活動です。厳しい練習の中、根性を鍛えられた日々でした。4年次生で団長に就任してからは団員の模範として振る舞う大変さもありましたが、今も続く先輩や後輩との繋がりは一番の財産です。
応援団は、さまざまな競技を自分がプレーしているかのように必死になって応援し、一喜一憂できる他にはないおもしろさがありました。関西大学体育会の各クラブは、「KAISERS(カイザーズ)」というチームネームがついています。競技は違えど関西大学体育会として一緒に戦う仲間がいるという横の繋がり、団結力は何よりの強みだと思います。体育会と応援団のつながりも強く、充実した学生生活を送ることができました。

Q.4
応援団での経験で仕事に役に立っていることはありますか?

仕事に向き合う基本姿勢が、自然と身に付いていた。

関西大学の応援団は、伝統を重んじる一方で新しいことに挑戦する文化があります。積極的に挑戦して、失敗したら改善していく。この姿勢は就職活動や社会人になってからも役に立っています。どうすればもっと良くなるかを常に考える、このマインドが身に付いていたので、仕事にもすんなり入っていけたと思います。
1つ就職活動で後悔しているのは、大学の就職サポート(キャリアセンター)の存在を知るのが遅く、サポートをほぼ受けずに就職活動を行ったことです。ゼロから自分で調べるよりも情報やノウハウを教えてもらった方が、はるかに効率が良く、自己分析や企業研究にかける時間がもっと持てたと思います。もし、当時に戻れたなら必ず利用すると思います。

Q.5
これから大学進学を考える高校生にメッセージ

関西大学は、人生の選択肢を広げてくれる場所。

大学進学で地元を離れることは、人生のステップアップの1つになると思います。進学をきっかけに新しい環境に身を置いたり、県外での暮らしを経験したりすることで、卒業後の選択肢が広がったと感じました。私の場合、4年間を関西で過ごしたからこそ、自分の生き方を見つめ直し地元で働く意義を見出せたのだと思います。

関西大学は施設や設備が整っていて、勉強も部活動も充実した毎日を過ごすことができます。学生を支援する制度も整っていて、やりたいことが何でもできる場所だと思います。成功や失敗を積み上げた4年間は、確実に力となり自信に変わります。関西大学の制度や施設をフル活用してさまざまな人や機会に触れ、ぜひみなさんの中にある世界を広げていただきたいです。