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いつもプラスがあふれるところ Kan-Dai Every Day

商品開発 バックナンバー

学生インタビュー「化学生命工学部の研究成果を基に商品開発にチャレンジ。ますます夢が広がりました。」

商学部 商学科
高原 奈々さん 丁 冉冉 (てい らんらん) さん

関大でプラス

実社会に直結することが体験的に学べるのは関西大学ならでは。

イノベーション対話プログラム「こんなアイデアどうですか?〜食と技術とIdea〜」で商品開発やビジネスプランの立案など、実社会で役に立つカリキュラムやプログラムが多く、実践的に学べるのが関西大学の魅力です。

化学生命工学部×商学部コラボレーション企画「イノベーション対話プログラム」こんなアイデアどうですか?~食と技術とIdea~ 日時:2014.12/17(水) 場所:グランフロント大阪 ナレッジシアター

化学生命工学部×商学部コラボレーション企画「イノベーション対話プログラム」こんなアイデアどうですか?~食と技術とIdea~ 日時:2014.12/17(水) 場所:グランフロント大阪 ナレッジシアター

「こんなアイデアどうですか?〜食と技術とIdea〜」は、化学生命工学部の研究成果を基に、商学部荒木ゼミ、川上ゼミ、西岡ゼミのゼミ生が商品開発およびビジネスプランを立案するワークショップです。産学連携により、一般企業・社会人との意見交換や試作を通じて事業化レベルのプランにブラッシュアップする関西大学ならではの「文理融合プロジェクト」。2014年12月17日に開催されたファイナルワークショップでは、化学生命工学部 生命・生物工学科 天然素材工学研究室の技術シーズ「接着タンパク質」をテーマとしたプレゼンテーションが行われました。

イベントリポートはコチラ
高原 奈々さん

高原 奈々さん

丁 冉冉(てい らんらん)さん

丁 冉冉
(てい らんらん)さん

「こんなアイデアどうですか?」で発表したテーマについて教えてください。

丁 : 日本は高齢社会が進み深刻化しています。ところが介護職の離職率が高いという現状があり、その原因を探ったところ介護者は食事介助の際、利用者の嚥下(えんげ:飲み込むこと)障害の問題に不安を抱えていることがわかりました。私たち西岡ゼミD班の手がける接着タンパク質を使った介護食で、離職率増加を防止しようと考えました。
高原: 私たち荒木ゼミA班は、今、関心が高まっている非常食をテーマにしています。非常食といっても非常食スイーツです。非常食スイーツを開発することになったのは、荒木教授指導のもと「ブレインストーミング」という方法で、商品開発のアイデアを考えたのがきっかけでした。各自、思いついたキーワードを付せんに書いて出し合ったところ、「シュークリームが好き」「非常食」といったキーワードが出てきました。これらのキーワードをまとめたことで、接着タンパク質を使った今までにない非常食スイーツを開発することになりました。

「こんなアイデアどうですか?」で発表したテーマについて教えてください。

「介護食」と「非常食スイーツ」をテーマに、どのような商品を開発したのですか?

丁 : 「作業を楽に、食事を安全に楽しく」というコンセプトで「介護も食も変える。5can食」と題して、接着タンパク質を使うことで冷凍してもモチモチとした食感が維持でき、解凍後時間が経っても美味しさが持続する蕎麦を開発しました。この蕎麦を、寒天で覆うことで加熱時間によって普通食からトロミ食まで、さまざまな介護度に対応できるという特徴があります。蕎麦を選んだのは、高齢者の方が「嚥下障害のために、食べたいが食べられない」という意見があったのが蕎麦だったからです。
高原: 私たちが手がけたのは、「“すくって”シュークリーム」というネーミングの非常食スイーツです。接着タンパク質を、カスタードクリームに使用することで、口溶けが良く、程よい固さがあり、シュー生地と混ぜてもベタつかないカスタードクリームが完成しました。このクリームと、砕いたグラノーラをミックスし歯ごたえを良くしたシュー生地とを容器の中で混ぜ合わせ、スプーンですくって食べていただきます。

「介護食」と「非常食スイーツ」をテーマに、どのような商品を開発したのですか?

どちらもネーミングに工夫が感じられますね。

丁 : 嚥下障害に対応する食事は流動食が多く、あまり見た目が良くないことがあります。その改善としての商品である「5can食」には「味覚、触覚、嗅覚、聴覚、視覚の五感を刺激して食べたくなる介護食」という意味と「美味しく、食べやすい」「調理が簡単」「安全、安心」「介護度に合わせてカスタマゼーションできる」「介護を変える」という『5つのcan(できる)』という意味が込められています。
高原: 「“すくって”シュークリーム」というネーミングは、食べるときにスプーンですくうという意味と、レスキューの救うという意味をかけています。パッケージに、災害用伝言ダイヤルの利用方法や避難施設の情報を入手するための国民保護ポータルサイトのQRコードも記載しました。

どちらもネーミングに工夫が感じられますね。

最も苦労した点を教えてください。

丁 : 11月の試食会でアンケートを実施したところ、20%の方から「5can食は介護食に向いていない」という回答がありました。この結果を受けて、一人でも多くの人に「5can食」が介護食に相応しいと感じてもらうための工夫に苦労しました。実は、この時点では接着タンパク質を使った蕎麦は、通常の蕎麦と違いがほとんどありませんでした。悩んだ末、チームリーダーが蕎麦を寒天で覆うことを思いつき、加熱具合で嚥下障害に合わせてトロミ食から普通食にまで対応できるようになりました。
高原: 保存期間を3年間にしたかったのですが、カスタードクリームにタマゴを使用するため3年間は難しいということがわかりました。また、容器も缶にしたかったのですが、缶とタマゴの成分が反応して変質しやすいこともわかりました。缶の代わりにレトルトパウチを使用すると1年間は保存できるというのでレトルトパウチに変更しましたが、最後まで「保存期間は1年で良いのか」「どうしても缶には入れられないのか」と悩みました。しかし、非常食にスイーツという楽しみを込めたい!という想いで味を優先し、保存期間1年間という選択をしました。
丁 :また、私たちは文系学部なので、技術シーズ提供者である河原教授の解説がすぐに理解できなかったことも苦労した点です。その上私は中国出身で、中学3年生で日本に来たため「エノキタケ」という言葉を聞いたのは初めてで、チームメイトに説明をしてもらわないとわかりませんでした。
高原: 私たちのチームも同じです。チームメイト同士で、接着タンパク質について自分が理解できたことを、お互いに教え合うことからスタートしました。

最も苦労した点を教えてください。

これらの取り組みの感想と、今後の目標を教えてください。

丁 : 12月17日のファイナルワークショップで「5can食」が高評価をいただきました。信じられない!という思いと、チームワークの大切さ、仲間と一緒に力を合わせて一つのものをつくり上げる喜びで胸がいっぱいになりました。また、私にとって日本語は外国語。大勢の人の前で、日本語でプレゼンテーションを披露できたことは貴重な経験でした。今後は、大学院で学び、将来は日本語、英語、中国語を使って世界を舞台にビジネスをしたいと考えています。そのため大学院は、日本国内だけでなく海外も視野に入れて選択したいと思っています。商学部で学んだことを活かしてこれからも頑張りたいと思っています。
高原: 当日はとても緊張しましたが、いつも元気な私たちらしく発表できたと思います。私の将来の目標は、食品メーカーで消費者に感動を与える商品を開発することです。今回の取り組みを通じて感じたのは、商品開発は理想と現実のバランスを取ることがとても重要で難しいということ。けれどその絶妙なバランスを探りながら、理想的な商品を創り出すことが醍醐味だということを実感し、ますます商品開発への興味が深まりました。目標を実現させるために、今できることに全力で取り組みたいと思います。

これらの取り組みの感想と、今後の目標を教えてください。